アートギャラリー等の使用料は、結構高いです。
販売手数料として30〜40%は当たり前ですが、プラス基本使用料など二重で取る場所もあり、利益を出すどころか、赤字になる展示会もあるでしょう。寧ろ個展を開催して黒字になる作家の割合の方が低いと思います。
作品を外で展示することが、ビジネスではなく、お金のかかる成果発表の場ように捉えている作家も多く、これは美大生の卒制展示などが赤字前提で行われることの弊害でもあるのかなと。そもそも美大でお金の知識を得る機会は殆どありません。
シンプルに考えて、購入する方もだいぶ上乗せされた値段で買うことになり、これはもちろんギャラリーに限ったことでは無く、普段の小売店での買い物でも同じです。
しかし、これからの時代ネットの台等で、いわゆる仲介の立場である職業はどんどん少なくなっていくと予想されており、その流れは芸術の分野でも充分に起こり得ます。
ギャラリーの会場使用料と販売手数料について【料金は二極化する】
さて、そういう時代でも生き残るギャラリーというのは、手数料が高くても是非展示させて頂きたい!と思うようなブランド力を持つギャラリーか、もしくは手数料がとても低い場所貸しのようなギャラリーになると予想しますが、正直後半のような場所で展示しても自身の価値は上がりづらく、それならオンラインショップを整えて販売した方がコスパも良いです。
そのような状況で、これからはアトリエ兼ミニ常設展示場を持つ芸術家が、更に増えるだろうと予想します。
作品を制作しているスペースに、誰でも観にこれる簡易的な個人ギャラリーを作っちゃうやつですね。
買う方としても、ギャラリーで買うより、応援したい作家から直接買い取って、しっかり作家にお金が入った方が良いと思う流れが来るかと。
この記事は、決してギャラリーを批判している訳ではありません。私自身今まで沢山のギャラリーにお世話になってきて、とても感謝しています。
ただ時代的に少なからずそういう流れが来るだろうという個人的な予想です。
これからアトリエを作ろうとしている方は、是非ここらへんの流れも汲んで設計してみると良いかもしれませんね。
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