作品だけで食べていくのが本当に理想的だろうか?『ブログ飯』②

思想
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前回の記事にひきつづき、『ブログ飯』書評です

 

前回→ 作品だけで食べていくのが本当に理想的だろうか?『ブログ飯』書評①

 

 

ブルーオーシャンなんてものは『今』『この世界』には存在しないもの
『これから』『あなたが』『新しく』『創りだして』いく市場

この文章には納得です

レッドオーシャン、いわゆる競争相手が波のようにひしめく市場で戦うのではなく、ブルーオーシャン、つまり競争相手のいない分野に自分のスキルを売り込みましょう
という戦略を最近よく書籍などでみかけます
 
(ブルーオーシャンについては、こちらでも書いてます→ 日常をシンプルに!『あなたを変える52の心理ルール』書評 )
 
理屈はわかるけど、そんな単純な話だろうか、という感じも拭いきれません
しかし、そもそもブルーオーシャンは自分で新しくつくらなければいけない市場、となると覚悟は変わりますね
 
 
最近アートとクラフトについて、似たようなことを考えていて
 
例えば同じに見える物がそこに2つ並んでいたとして、片方が職人さんが普段通り作ったもので、市場価格はもう決まっていたとします
そこから価格をあげていくことは、結構難しそうです
 
しかし、もう一方は、職人の技術を頼って、とあるアーティストが特別にオーダーしたものです
売る場所も買う人も、それまでとは全く違う市場で、価格もきっと変動します
 
レッドオーシャンにいる職人を、アーティストがかけあって、そのスキルをブルーオーシャンに売り込む例です
 
こういうのはよくありますね
 
しかし、その職人が1人でブルーオシャンに行くことだって可能だったと思います
 
プロダクトではなく作品を作って、他分野のコンペに出したって良いし
全国各地で誰もやってないワークショップを始めるも良し
その技術がない他国へ行けば、大きな可能性を秘めた存在にもなれます
 

ブルーオーシャンって環境のことを例えた言葉ですが、結局は人と違うことが大事だなと思います

収益のバランスは各20%くらいが理想
 
アーティストの最終的な理想って、作品だけの売り上げで生活できる、っていうのがちょっとありませんか?
 
今は正社員なりバイトなりで稼いで、そこから制作費を出してるけど、将来的には作品だけでやってきたい
 
わたしはそう思ってた1人でした
それが1人前のアーティストだ!って、いつからかは分かんないけど、思ってました
 
最近は少し考えが変わってます
 
実は色々できる環境のほうが自分には合ってるんじゃなかと
 
作品制作がベースにあるけれども、自身を売り込む営業は結構楽しいし、実は今やってる工芸に関わるバイトも楽しくて、人脈も広げやすい
 
芸術家として生きていくための様々なインプットは、全て作品でアウトプットできるわけじゃないので、ブログとかで発散したいし、そうしないとちょっと勿体ない気もする
 
そうやって、好き!楽しい!の枝分かれで収入の柱が増えるのは、もちろん精神的にも良いことです
 
各20%については別にただの数字なので各々のバランスでやればいいと思いますが、作品の売り上げだけに拘らず、楽しいことは頑張って収入に繋げられるように作戦を練って実践していくのも有りなのでは?
 
そうやって自分の人生を切り開いていってる、という実感そのものに、幸せを感じるかもしれません
 

今やブログ長者になっている染谷さんも、不安に掻き立てられた時期があったと著書で述べられてます

 
わたしは、いちアーティストとしてブログを書いてますが、作品を作ることと、ブログを書くことって、いかにその状況を前向きに乗り越えて、活動を続けていくのか等、通ずるものがあるなと
 
 
ブログで飯を食べていくことについて書かれた本ですが、ブログやってない人が読んでもためになる本です!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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