芽が出るアーティストの生き方

思想
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東京の美大を卒業して5年、開業してから3年、現在はアーティストとしての活動だけで食べている状況です。今回は、自分の経験や周りの状況を見て思う、芽が出るアーティストの生き方を書き残そうと思います。


そもそも名の売れ方には、大まかに3パターン分けられるように思います。

①そもそもコネクションがある
②コンペなどで入賞する
③ストーリーの面白さで発見される


①と②のコネクション活用やコンペ入賞は、読んで字のごとくで分かりやすいですよね。美大在学時代から道が用意されていて、あっという間に活躍の幅を広げる友人を見て、羨ましく思ったりもしたものです。コンペ入賞から活路を開き、どんどん有名になっていくのも王道ですね。


コネクションがあるならば大いにそれを活用すれば良し。コンペもどんどん応募してチャンスを掴んでゆくのも大切な事です。


しかし、①と②を活用できるのは、実際ほんの一握り。それは、その他の多くの敗者の上に成り立っているものです。


さて、コネも大きな入賞歴もないアーティスト(過去の私です)に出来ることで、芽が出る可能性の高い生き方とは、どんなものでしょうか。

私が思うに、それはストーリーを構築することです。言い換えれば、他のアーティストと同じ土俵に立つことをなるべく避ける、同じことをしないってこと。周りから見て、引っかかる”何か”を作る選択をしましょう。


例えば、活動場所が日本ではなく海外ってだけでも、ちょっと気になったりしますよね。それがヨーロッパなどではなく、普段聞かないような国だったりしたら尚更。


制作物が、ただ存在するだけではなく、社会の役に立つものであったり、何故それを作るのかを経済の流れから説明できるようにしたり。

そもそも制作物がニッチな分野だったら、それだけで強みになります。ライバルは少ない方が良いですし、何ならいないくらいニッチなのが良い。


そして何を選択するにしても、1番大事なことは、そのストーリーを発信し続けることです。これが本当に大切。SNSでもブログでも良いので、必ず人目につくところで発信してください。コネも入賞歴も無いアーティストが活躍するには、引っかかる何かを公に出し、見つけてもらうことが現代の駆け出しアーティストの、最適な戦略なのだと思います。


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