こちらの記事は、アーティストを目指している美大生向けの記事になります。
個人が活躍する時代になると言われて久しいですが、アーティストにとっても生きやすくなっていくことは間違いない思っています。
個人プレー代表みたいな職業ですからね。
さて、今回は、アーティストが手っ取り早く「人と違う」を作る方法を書きたいと思います。
たった1つだけ、今すぐにでも始められることです。
その方法とは、
「卒業したら、とりあえず3年くらいは会社員として働きながら空いた時間に制作し続けようかな」
この考えを一切断ち切ることです!
このフレーズは、わたし自身、美大在学中に沢山聞いてきました。
本当はアーティストとしてやっていきたいけど、とりあえず的な。
しかし、この行動は自らの希少価値を下げかねるものだと思っています。
なぜなら、みんなそうするからです。
ほとんどの美大卒生が、とりあえず会社に入って社会人として働き出します。
就職しなかったら最初は確かに大変です。
わたしの場合、卒業後3ヶ月も経たないうちに軽く鬱っぽくなりました、笑
しかし、もうやるしかないって状況に身を置くと、どう突破するのか必死に考えますし、たくさん勉強して試行錯誤を繰り返して、その過程で必ず成長していきます。
周りが正社員としてバリバリ働いている中、しんどい思いも惨めな思いもするかもしれませんが、でもそれって、とりあえず会社に入って3年働いてから独立したとしても、結局同じなんです。
始める年齢が違うだけで、独立すれば殆どの人は最初は苦労します。
それなら、できるだけ早いうちに失敗も経験も積んで、アーティストとして成長した方が良いのでは。
周りと違う道を選び、そこで模索した方が、簡単に「人と違う」部分を育てられます。
まぁ、この考え方はある種極論ですし、もちろんリスクもありますが、しかし「とりあえず会社員3年」という考え方も、一見リスクが低そうに見えて、作家として本気になるタイミングを先送りしているだけなので、わりと危ないです。荒野で試行錯誤をした人との差がどんどん広がっていきます。
もちろんそれも1つのやり方なので否定はしませんが、今回のテーマである、「人と違う」を作るには、あまり良い環境ではありません。
会社に勤めれば、どうしても常識に染まっていきます。
そして、「人と違う」要素がなければ作品が売りづらいことも事実です。
このブログでも何回か書きましたが、作家と作品はセット。
個人が活躍しやすいこの時代では、作家も作品も、どちらも育てていくことが大切です。
そして、作家、つまりその人の客観的なキャラクターを育てるのに1番手っ取り早いのは、人と違う生き方を見せること。
この理屈でいくと、「とりあえず会社員3年」はみんなそうするので、かなり遠回りになってしまいます。そういった側面からも今1度卒業後の活動を考えてみるのもありかと。
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