ヤマトの美術品輸送カンパニーというサービスをご存知ですか?
読んで字の如く、美術品の輸送に関する幅広いサービスを提供されています。
先日、初めて見る公募展に応募しようとしたところ、この美術品輸送カンパニーの壁にぶちあたったので、こちらに記録しようと思います。
応募を検討していた公募は、福岡県の田川市美術館が主催する、「タガワアートビエンナーレ英展」という公募展。
前回の入賞者の作品を見てみると、THE絵画!っていうより、枠に囚われない自由な雰囲気だったので、面白そうと思い応募要項を見てみました。出品料もそんなに高くないし、内容も良い感じ。
早速WEB登録を済ませ、作品を応募しようとしたところ、とある一文が目にとまります。搬出搬入場所が田川市美術館ではなく、ヤマトグローバルロジスティックジャパン(株)九州美術品支店だったのです。
諸所確認のため電話しようとしたところ、この公募に関するお問い合わせは、美術館ではなくヤマトの東京美術品公募展支店へということでした。
へぇ〜と思いつつ、とりあえずヤマトさんに電話。ヤマトのお姉さんに作品の搬出はゆうパックでも可能なのか否か、という大変失礼なお問い合わせの電話をかけたところ、やはり郵送は全てヤマトでの対応になるとのこと。
出品予定の作品がだいたい100cm×70cmなので、九州支店から京都までの搬出のお見積もりを聞いてみたところ、なんと1万5千〜2万!
ゆうパックなら2000前後なのに、ちょっとそれは痛い、、、しかも往復料金かかる。
公募展の作品の規格上限は、タテ200cm×横170cmなので、マックスサイズで送る方は相当な金額になりますね。
公募展の搬入搬出にそこまでお金をかけるものなのか?と自問自答し、結局応募せず終わりました。
この経験をしてからというもの、結構色々な公募展で搬入搬出をヤマトが請負ってるパターンが多いことに気づきました。
これだと遠方からの参加は結構ハードル高し。
逆も然りで、関東在住のアーティストが東京で開催の公募展に応募する際は、直接作品を会場に持っていく&持って帰ればいいので問題ありませんが、地方民は辛いですね。
ヤマトを通さなければ、参加者のハードルは下がるけど、企画者の手間がかかるのかな、、、しかし、このヤマトの一人勝ち状態は何なのか、笑
作家と公募企画者が、もっとシンプルに繋がれる仕組みがあるといいなぁ。
ということで、今後公募展などに応募される際は、搬入搬出がどんな感じかもしっかりチェックしようと思いました。
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